2021/04/27

肺CT(胸部CT・CTスキャン・肺がん)検査とはなにか? 検査内容、おすすめする人について

検査
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監修医 知久 正明(ちく・まさあき)

メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士
病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

日本人の死因の中でももっとも多いのが「がん」による死です。2019年の統計では、その中でも肺がんがもっとも割合が多いとされています。肺がんは「この症状がかならず出る」というものはなく、無症状のうちに進行している場合があります。この記事では肺CT(胸部CT・CTスキャン・肺がん)検査からわかること、また検査をおすすめする人などをご紹介いたします。
目次

肺CT検査の内容は?

肺CT検査では肺の状態をくわしく見ることができます。
健康診断で多くの方が経験のある胸部X線レントゲン検査は1枚の写真です。
これと比較して肺CT検査は、肺を1〜5ミリ幅で切った数百枚の断面図で確認します。

画像はCT装置からのX線の照射と数値計測によって作成されます。
ちなみにCTとはコンピュータ断層撮影(Computed Tomography)のことです。

◇検査の流れ◇
1.オンライン・電話などで受診予約の申し込み。
    申し込み時に事前に問診票を記載することもある。
2.予約した日時に来院して受付。
3.X線CT装置で行われる画像作成の障害になるものは外す。
   検査着に着替えることもあるが、私服で受診できることもある。
4.当日に検査結果が出る場合には、画像を見ながら医師の診断を受ける。

基本的に検査で撮影・測定したものは、後日レポートとして受け取ることができます。
医師の所見で早急に対処する必要がある問題が見つかった場合は、早期に処置が始まります。

CT検査の方法

寝台のうえに仰向けになって寝ます。
アナウンスに合わせて息を吸い、肺を膨らましている状態で撮影を行います。

造影剤を使ったCT検査

画像での診断をわかりやすくするために、造影剤(静脈注射によって投与されることが多い)が使われることもあります。
臓器や血管に白黒のコントラストができるため、画像を確認する医師の目からは病変がよりみえやすくなります。

肺CT検査でわかる病気・疾患

CT検査では肺がん、肺結核、肺気腫、気胸、肺炎、アスベスト肺などの病変をみつけることができます。

肺CT検査、どんな人が受診すべき?

とくに肺CT検査の受診をおすすめしたいのは以下のような方です。

◇肺CT検査をおすすめする人のプロフィール◇
・喫煙期間が長い方
・家系にがんになった方がいる
・受動喫煙の環境にいる
  (副流煙はニコチン、タール、一酸化炭素が主流煙よりも多い)

肺CT検査にかかる費用と時間

肺CT検査は、造影剤を使わない「単純CT検査」と造影剤を使った「造影CT検査」に分けられます。
それぞれの検査の費用と時間は以下のようになります。

表1 肺CT検査の時間と費用
検査名 時間 費用
単純CT検査 5~10分 約12,000~27,000円
造影CT検査 15~30分 約27,000~36,000円

肺CT検査を受ける際の注意点

CT検査が受診できない方

X線を照射して撮影を行うため、妊婦の方や妊娠している可能性がある方は受診することはできません。
また体内に精密機器(心臓のペースメーカーなど)がある場合も、基本的には受診できません。
対象となる方は診療をされる施設にお問い合わせください。

被ばくとの関係

X線を用いるCT検査に抵抗がある方もいるかもしれませんが、CT検査で用いるX線は身体に影響がないレベルとされています。
X線によって健康に悪影響があるのは「年間100mSv以上」の被ばく線量であるのに対し、現代ではほとんどの装置で1回あたりの被ばく線量は「5mSv以下」です。

まとめ|肺がん対策としてのCT検査

このように肺CT検査では、肺に異常があるかを高い精度で調べることができます。
肺がんは症状として自覚できないことも多い危険な病気です。
転移しやすいことでも知られているため、まだがんの初期のステージで見つけることが大切になります。
40代になったら、肺CT検査の受診を数年ごとに行うことをおすすめいたします。

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