2021/06/03

人生100年時代の未病対策、脳ドックは何歳から始めるべき?

検査
この記事は約5分で読めます

監修医 知久 正明(ちく・まさあき)

メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士
病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

たった一度の発症で、高確率で後遺症が残ってしまうのが脳の疾患。今後ますます長く生きると言われる私たちが、予防するべきもののひとつです。この記事の中では、健康寿命を長くするためには何歳から未病対策を始めるべきなのかや、また未病の定義や若い方が脳ドックを受けるべき理由について、ご紹介いたします。
目次

長寿化する世界

現代を生きる私たちは、祖父母や親の世代よりも、寿命は長く延びることが明らかになっています。
厚生労働省の調べでも、年々男女ともに平均寿命は延びています。

表1 日本人の平均寿命の変化
1990年 2015年
男性の平均寿命 75.9歳 80.7歳
女性の平均寿命 81.9歳 87.0歳

また、2007年生まれの子供の平均寿命は、先進国では100歳を超えるというデータも知っておくべきでしょう。

こうした寿命が延びる世界では、私たちは長く生きるだけでなく、健康でいる時間を如何に長くするかが大切になります。

未病とは何か?

未病とは、まだ病気になっていないけれど、病気に向かっている状態のこと。

・検査の値に異常はないが、自覚症状がある
・自覚症状はないが、検査の値に異常がある

日本未病学会の定義では、上記の2パターンが未病とされています。
人生100年時代には、この未病段階からのケアが大切。

特に、以下のような自覚症状がある方は、未病が次第に進行している可能性があります。

  • 疲れやすい
  • 食欲がない
  • 夜あまり眠れない
  • めまいをよく起こす
  • だるい
  • 身体に凝りがある
  • 頭痛がある など

未病対策としての脳ドック

このように未病は、一般の健康診断の検査結果が正常であったり、自覚症状がない場合でも進行している可能性があるため、頭の中の異常を検知するにはMRIを用いた脳ドックのような自発的な検査を行う必要があります。
しかし残念ながら日本は、誰もがこの未病を検知できる仕組みにはなっていません。

脳ドックでは、脳実質の構造や脳・首(頸部)の血管を調べて、脳疾患があるかを調べます。MRIという検査装置を用いますが、放射線は使用していないため、健康に害を与えることはありません。

脳ドックについて詳しく知りたい方はこちら

若い方が脳ドックを受けるべき理由

①クモ膜下出血の原因を発見できる

クモ膜下出血は、脳動脈瘤の破裂によって起こることが多い。この脳動脈瘤が破裂してしまうと、20代でもクモ膜下出血になる人がいるため。

②動脈硬化の兆候を調べられる

若くても糖尿病・肥満・高血圧症などによって、動脈硬化が始まっている人がいる。
酒・タバコを長年嗜んでいる人も注意が必要。

③頭痛の原因が脳にないか確認できる

いつも頭痛に悩まされている人の場合、脳の異変で問題が生じていることがある。 頭痛持ちと諦める前に、一度精密検査がおすすめ。

④慢性外傷性脳症が現れていないか調べられる

サッカー、アイスホッケー、格闘技、ラグビー、アメリカンフットボールなど。
接触型のスポーツをされていた人は注意。
慢性外傷性脳症では気分の変化、行動の変化、精神機能の変化、筋肉の異常などが起こります。当人は脳の問題であると無自覚のことも多い。

脳ドックを始める目安の年齢はどのくらい?

受診を始めるのは若い方がいいですが、目安となるのは30代後半から40代前半あたりにかけてです。
脳ドックを受けると、受診後に健康への意識が高まる方も多くいらっしゃいます。
日々の生活習慣への改善意欲が湧き、より健康で長生きをしようと、意識を高めていく機会にもなってくれることでしょう。

まとめ|若いうちから未病対策を

長寿化する社会では、一人一人が責任をもって健康に生きることも非常に大切です。
脳ドックは身体にとって致命的な脳の疾患を避けることと、自分の健康意識を高めることに役立ちます。
まだ若いときから自分の脳について知り、生活習慣を見直すことで、歳をとっても元気なままでいられることにつながります。
ご興味を持たれた方は、ぜひ一度脳ドックを受診してみてはいかがでしょうか。

こちらの記事もおすすめ

スマート脳ドック

気になる方は、即日予約・受診可能です。
30分での脳ドック検査「スマート脳ドック」

まずは空き枠を確認してみる