2021/07/08

閉所恐怖症でもMRIは受けられる? 最新の脳ドック事情

検査
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監修医 知久 正明(ちく・まさあき)

メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士
病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

近年受診する人が増えている脳ドック。狭い空間に頭から入るMRI装置に、閉所恐怖症の方は「自分にはムリかも…」と思われているかもしれません。しかしながら、現代のMRIは短時間での撮影ができるようになっています。この記事の中では、閉所恐怖症の方にも安心してMRIを受けていただけるように、最新の動向をご説明いたします。
目次

閉所恐怖症でも脳ドックは受けられる?

医師から脳ドックの受診を勧められたものの、「閉所恐怖症なのでムリ…」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
というのも、脳ドックは円筒形の空洞の中(MRI装置)に入り、何十分もじっとしていないといけないからです。

しかし近年では、閉所恐怖症の方にも脳ドックを受けていただくことができるように、様々な工夫がなされていますし、何より撮影時間が短くなっています。

そもそも閉所恐怖症とは?

閉所恐怖症は多くの方が持つ症状です。普段自分では意識していなくても、実際にMRIに入ってから、「なんだかイヤに落ち着かないな」という気持ちになる方もいます。

普段直面しない特定の状況下に対して、恐怖を抱くのはある意味では自然なこと。
高い場所、暗い場所、狭い場所は、本来なら進んで向かうところではないため、その状況に不安になるのは動物的な感覚からすると極めて自然です。

ちなみに閉所恐怖症は、全人口の4割に見られるともいわれます。

緩和措置や、受けやすくする仕組み

現在ではMRI装置の技術開発が進んだことに加えて、クリニックや病院でもストレスを軽減させる施策を積極的に行っています。

知っておきたいポイントはこちら。

・短時間化(10分から15分)
・目隠し、耳栓、呼び出しスイッチ
・オープン型MRI

では、順番に説明いたします。

短時間化(10分から15分)

現在のMRIを使った脳ドックでは、10分から15分程度で撮影を行うことが可能。
音も昔の機器より小音で、ストレスが少ないものになっています。

目隠し、耳栓、呼び出しスイッチ

目隠しや耳栓を使うこともできます。
またどうしても耐えられない方には、呼び出しスイッチを押していただくことで機器をすぐに止めることができます(対応してないクリニックもありますので、事前に問い合わせてみましょう)。

オープン型MRI

旧来からあるMRIは、横になって頭から入っていくドーナツ型でした。しかし現代では「オープン型」と呼ばれるものも登場しました。

こちらはドーナツ型とは違って視界が広く、圧迫感や恐怖感もかなり低減されます。
「どうしても狭い空間に耐えられない」という強い閉所恐怖症をお持ちの方には、朗報となる検査装置です。

ただ従来のMRI装置の方が、強い磁場を発生させて検査をすることができます。やはり細かな部分まで精密に検査したい方には、オープン型よりもドーナツ型の方がおすすめ。

表1 各MRI装置の特徴
タイプ 特徴
ドーナツ型MRI ・多くの病院、クリニックで使用されている
・トンネル状の空間に入っていくため、音がこもりやすい。撮影時にうるさく感じられることがある
・強い閉所恐怖症を持つ方にとっては苦手に感じられることもある
・強い磁場を発生できるため撮影した画像が鮮明
オープン型MRI ・扇形の機械で頭を挟む方式で撮影が行われる。圧迫感が少なく、音もこもらない
・閉所恐怖症の方にとっては受けやすい
・ドーナツ型MRIよりも磁場は弱くなるため、撮影画像も粗くなる

オープン型は、どうしてもドーナツ型に耐えられない方のための代替え手段としての検査法である、ということを知っておきましょう。

まとめ|脳ドックを受ける意義

脳卒中などの脳にまつわる疾患は、年間で100万人以上ともいわれます。
寿命が延びている昨今、脳の疾患は「健康寿命」を考える上で非常に大切なものです。

近年は自分の脳の状態を客観的に知り、健康寿命を延ばそうという意識の方も少しずつ増えてきました。
そんな中、閉所恐怖症の方にも受けてもらいやすいように、技術開発もどんどん進んでいます。

「昔に一度受けてみたけれどダメだった」という方も、現代のMRIならすんなりと撮影ができたというお声も聞きます。ぜひ脳の状態が気になる方は、一度脳ドックを受診されてみてはいかがでしょう。

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