2021/05/25

脳梗塞の種類は大きく3種類! 症状ごとに知っておくべき特徴とは?

症状
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監修医 知久 正明(ちく・まさあき)

メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士
病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

脳梗塞とは、脳内の動脈が狭くなったり、血栓で閉塞してしまったりすることで発症します。脳梗塞の範囲が大きいと、さまざまな身体上の障害につながる可能性があります。脳梗塞の症状には大きく3種類あります。記事の中で詳しくみていきましょう。
目次

脳梗塞が起きる原因

脳梗塞が起きる原因はおもに動脈硬化です。
本来の動脈は弾力があってしなやかで、血管の内面も滑らかな状態ですが、加齢とともにコレステロールや脂質などが血管壁に沈着すると、次第に血管の流れが悪くなります。
こうした動脈の流れが悪くなっている状態を「動脈硬化」と呼びます。

動脈硬化が進むとますます血管の弾力性は失われていきます。
血管の内壁にはプラークによる狭窄や同部位に血栓が形成しやすくなるため、血流障害が発生しやすくなります。
もちろん血管の先にある臓器も大きな影響を受け、機能も低下していきます。
この悪循環が原因でなる病気のひとつに脳梗塞があります。

脳梗塞の症状と特徴

脳梗塞には大きく3種類。
それぞれの特徴について解説いたします。

ラクナ梗塞

ラクナ梗塞は脳の太い血管から分岐している細い血管がつまることで発生。
脳の深い部分に血液を送ることができず、脳細胞(15ミリ未満であることが多い)の壊死につながります。

  • 脱力
  • しびれ
  • 話しにくさ

上記の身体現象が起きますが、意識障害までには至りません。
また影響範囲が小さいことから無症状であることも多いです。
この「無症候性脳梗塞」は、認知症やさまざまな障害につながるため、MRI検査などで偶然見つけることができると、有効な予防対策が取れます。

アテローム血栓性(けっせんせい)脳梗塞

アテローム血栓性の脳梗塞は、脳の中でも中大動脈と呼ばれる、直径が5ミリから8ミリの太い動脈がつまることによって起こります。
太い動脈がつまると影響範囲が大きくなることが多いため、重症化しやすいのが特徴。

このタイプの脳梗塞を発症される方は、約2、3割がその前触れとなる症状を身体に起こしています。

  • 顔、からだの片側だけ動かない
  • フラつく
  • 視界が見えにくくなる

どのような症状が起きるかもっと詳しく知りたい方はこちらから。

こんな症状に注意! 知っておきたい脳梗塞の前兆

脳梗塞はある日突然発症し、その日から体の自由を奪ってしまう病気です。 しかし前兆となる症状も多く報告されていますので、日常に潜む「脳梗塞の前兆」を見落とさずに、 しっかりと検査を受ける必要があります。

睡眠時などの安静時に症状が出ることも多いです。
「朝目覚めたときには、すでに手が動かなかった」というケースもあるため、注意が必要です。

心原性脳塞栓症(しんげんせいのうそくせんしょう)

脳塞栓とは、脳以外の場所から血栓が移動して脳の動脈がつまることです。
その中でも、心臓でできた血のかたまり(血栓:けっせん)が飛ぶことが多いため、心原性という名称がついています。

こちらも前述のアテローム血栓性脳梗塞と同じで、脳の太い動脈がつまることが多いため、重症化しやすいのが特徴です。
日中の活動しているときに起こることが多く、突発的に症状が出てから短時間で症状が悪化します。

  • 意識障害
  • 激しい頭痛
  • 失禁
  • 片側マヒ

これらが症状として現れることがあります。

前触れが起こる可能性は10%程度といわれており、予測できないタイプの危険な脳梗塞です。

脳梗塞の治療

脳梗塞を発症して脳が致命的なダメージを受ける前に、ふたたび血管を開通させることができると、症状を改善することが可能に。

◇緊急時の流れ◇

①投薬治療
t-PA(閉塞した血栓を溶解させて、途切れている脳血流を再開させるための薬)の投薬。

②血管内治療
カテーテルという細い管を、つまっている血管の手前まで入れて、血の塊を削ったり吸引したりする。

③保存的な治療
発症後48時間以内なら、血が固まるのを抑制する薬を投与することが多い。各症状に応じて状態を保存する治療が行われる。

まとめ|無症状の脳梗塞なら予防できる

このように脳梗塞は大きく3つの症状に分けることができます。
「アテローム血栓性脳梗塞」と「心原性脳塞栓症」は、症状が始まったらすぐに病院に運び込まれることになりますが、「ラクナ梗塞」は無症状であることも多いです。

定期的な脳ドックの検診をすることで、のちに発生するかもしれない脳梗塞を防ぐことも可能です。
ぜひ気になる方は、一度脳ドックを受診されることをおすすめいたします。

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