2021/07/12

認知症の危険・保護因子とは? 新しいチャレンジで認知症を吹き飛ばそう!

症状
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監修医 知久 正明(ちく・まさあき)

メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士
病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

日本では65歳以上の方の、6人に1人が認知症であると言われます。その数約600万人。多くの方にとって他人事ではない病気です。認知症にならないためには、健康、運動、睡眠とともに、新しいチャレンジを続けることが有効。脳の若さを保ち、いつまでも健康な生活ができるように、今日から認知症予防のアクションを始めましょう!
目次

認知症とは?

認知症は脳疾患や障害などで認知機能が低下して、日常生活に支障をきたした状態のことです。

もの忘れと混同されることが多いですが、認知症では記憶の消失だけではなく、理解力・判断力にも大きな影響があり、生活が難しくなることが多いです。

認知症の発症予防は三段階に分けて考えよう

認知症の予防は、大きく三段階に分かれています。

若年期

高等教育(大学・大学院での教育も含む)の中で「認知的予備力」を蓄えていることが重要。
認知的予備力とは、一部の神経細胞が死んだ時に、残った神経細胞が新しい枝を伸ばすことで新たな経路をつなぎ直すことを言います。

この脳の経路は若年期からどのくらい脳を使っているかで数が異なりますので、若いうちからよく勉強し、考えるという行為をしていることが、認知症の予防につながるわけです。

中年期

認知症には高血圧や糖尿病などの生活習慣病を予防することが大切。
こうした病気を患うと、動脈硬化による血管性障害などで、将来的には認知症になるリスクが高いです。

運動、食事、睡眠に気をつけて、心と体のバランスを崩さないようにしつつ、生活することを心がけましょう。

老年期

仕事を定年退職された後など、することもなく誰ともほとんど話さないで生きていると、頭を使わなくて良くなるため、使われない脳の神経細胞は死んでいってしまいます。

会話は「聞く」「考える」「話す」を高速でくり返す、脳をフル回転させる行動。
この行動習慣を途切れさせないように、新しいことを始めたり、対人交流を充実させることが必要です。

認知症の予防は危険因子・保護因子に分けて考える

予防をする上では、危険因子と保護因子について理解することが大切。
危険因子とは、認知症の原因疾患の発症リスクを高める要因のことで、保護因子とはその逆に発病リスクを減少させるものです。

危険因子

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 肥満・脂質異常

危険因子となるものを遠ざけるには、いわゆる「睡眠」「運動」「食事」を気に掛ける必要があります。

中年の時からこれらを気にすることができるといいですが、もし40代・50代でいまいちできていなかったなという方も、今から改善すれば、した分だけ危険因子を遠ざけることができます。

詳しく知りたい方はこちらも読んでみましょう。

保護因子

  • 身体活動の向上
  • 認知的活動の実施
  • 社会参加、対人交流

仕事を通して当たり前にしている人とのコミュニケーションでは、相当量の知的活動が行われています。
人の顔色を読んだり、ロジックを立てて話をしたり、新しい企画を考え出すなど。

こうした知的な活動を、60代・70代になっても続けることで、脳は機能的な衰退から保護されることになります。
脳には、何よりも外部からの刺激が大切なのです。

認知症への予防には新しいチャレンジが有効

少しでも何かが上達するというのは、楽しいものです。
認知症の予防としては、自分がまだやったことがなくて、でもやってみたかったことを始めるのがとても効果的です。

新しく知識を得ることで認知的活動を行い、身体ももちろん動かすでしょうし、その新しいチャレンジを通して新たに出会う人もいるはず。

こうしたチャレンジは年齢が上がれば上がるほど、なんとなくやめてしまうものです。
ぜひノートに自分が人生の中でやりたかったことリストを書き出してみて、それを順に実施してみてはいかがでしょう。

リストを見ているうちに、認知症などその存在すら忘れてしまうはずです。

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